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たてやま 戦争遺跡ダイジェスト
4.安房の特攻基地
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第一特攻戦隊18突撃隊 波左間「震洋」特攻基地跡 |
本土決戦体制下で海軍を中心に各種の特攻兵器の基地が構築された。房総半島南部、三浦半島南部、伊豆半島諸島では、本土決戦に備え、海軍特別攻撃部隊が配置された。米軍の上陸が予想される九十九里海岸に近く、艦砲射撃に絶える岩場が多い外房の勝浦や安房小湊などは、水上特攻艇「震洋」基地が多数建設された。
もう一方の上陸予想地点である相模湾沿岸をのぞむ伊豆半島東側や伊豆諸島、東京湾口地帯なども、「震洋」だけでなく、特殊潜航艇を改良した水中特攻艇「海竜」や「蛟竜」、そして魚雷を改良した「回天」の特攻部隊を配置し、本土決戦に備えた。
記録から見ると、第一特攻戦隊(楠部隊)のうちで、房総南部を中心に第18突撃隊(嵐部隊)の59震洋部隊(そのひとつが西岬村波左間におかれた「真鍋部隊」)や第12蛟竜隊などの基地が配置された。
占領後米軍は、安房の特攻基地の調査を行っている。その際、占領軍への基地を引き渡しするとき、基地の概要や地図、残存兵器類などの書類を提出している。第18突撃隊の「引き渡し命令書」で波左間基地の様子がわかる。 |
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